2019年05月15日

願い

ドキュメンタリー作品が大好きです。

先日、「誰がために憲法はある」と言う映画を鑑賞しました。

願い



ベテラン女優の渡辺美佐子さんが、日本国憲法の[前文]を一気に暗唱するシーンから始まります。

コメディアン松元ヒロさんの、憲法を擬人化した「憲法くん」と言うネタが原案との事。

普段9条にばかり注目していましたので、本当に恥ずかしながら[前文]を知ったのは初めてでした。


願い


最近もマレーシアのマハティール首相が、素晴らしい日本国憲法に習うべきだと一部のテレビ番組で語って下さいましたが、世界中の国から賞賛されている日本と言う国家のルール、聖書の様な物。

私が育った長野では国歌を歌う習慣が無く、代わりに長野県の素晴らしい風土を綴った県歌「信濃の国」を歌ってました。
信濃の国の歌詞が書かれた額が校歌の額の隣に飾られており、校歌と県歌を行事の際に歌っていたので、恐らく私世代から前の長野県民は君が代を暗記して歌えないと思います。
今の世代は分かりません。

それについては何の恥じらいもありませんが、今まで40年以上日本国民やってるのに恥ずかしいのは、この日本国憲法の前文を知らなかった事です。

国歌を覚えるより、この憲法の前文だけでもしっかり義務教育で教えるべきだったのでは無いのか?と言う気持ちでいっぱいなのです。

最後の一節
「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」

日本国民ならば誓う、それを72年間守って来ました。
だから戦争はありませんでした。出来ませんでした。当たり前です。

あんなに辛い戦争を乗り越えて、生き残って憲法と子供達を守って下さったご先祖のおかげで今の平和ボケの私達が生きています。

しかし、この崇高な憲法を安倍総理を筆頭とする政治家が変えようと躍起になっています。

何故か?ご主人様のアメリカを助ける為、
且つ、軍事費名目で国民から税金を巻き上げ、更に税金を軍資金にして軍事産業を繁栄させ株主と企業を設けさせる為。

憲法は国民を縛るものではなく、政府、権力者を国民が縛るもの。
教科書作製にまで文科省に口を出す、現政権は、憲法について詳しく知って欲しくないのでしょう。

その憲法を、政治家や官僚や日本会議や経団連などの団体がチームになり変えようとしているのです。
自分達を縛らない様にしようとしてるのです。俺たちが偉いんだ、虫けら黙っとけと。

1番になりたがる戦好きの男どもが戦争を勝手に起こして国民を散々犠牲にし、洗脳して騙して、結局けちょんけちょんにやられました。
悪が勝つ訳ないのです。日本は昔、世間知らずな悪い国だったのです。

そんな事言いながら私は10年前まで全く政治に興味を持たない人間でした。
街角で演説してる候補者にうるさいなーと思ったり、どこで調べたのか公明党に一票入れてくれと電話かけてくる同窓を名乗る人物にキモ〜とか思ってた、本当にごく普通の平和ボケ日本人やってました。

それが変わったのは、3.11。
そして母になってなかったら3.11以降も政治無関心だったと思います。

福島原発のメルトダウン。

風評被害だとか、食べて応援とかマスコミは言ってるけど本当?

発端はそこからです。何にも知らなかった、マスコミを信じてた時は食べて応援、いいじゃないかと思ってました。福島の人が可哀想って。

でも疑問を持ったのは、守りたい命を育てていたから。
体内に入る物が体を作り壊す。当たり前のこと。

3.11。当時、都内の大学付属の歯科病院で働いて居ました。
震災後、沢山の被災者が罹災証明を持って受診されました。

震災から1、2年経った頃、初診に訪れる患者さんが持参される紹介状に記載されている病名に「口腔口蓋裂」が凄く増えました。
東北から避難されていた赤ちゃんが多数です。

口蓋裂とは上顎と鼻の間の骨がポッカリ開いてしまう奇形です。
お腹の中で骨が塞がらないまま生まれてしまう。
あまりにおかしいなと思い調べると、この症状は放射能汚染が原因の一つなのだと知りました。チェルノブイリでも事故の後、沢山の奇形児が生まれました。
秘密にされてるけど広島長崎でも沢山の奇形児が生まれていたのです。

でも、働いていた大学病院の先生は何も教えてくれません、分かってるくせに。
どんな原因だろうが、病気になってくれれば患者が増え、それが税金からの収入だろうが儲かるから絶対言いません。

そんな色んな不信感が、私を変えました。
正直、知ってしまって不幸です。辛いです。
知らなければ幸せだったかも、とさえ思います。

だけど、知ってしまったものを知らなかった事には出来ないし、疑問に感じてしまったらとことん追求しなければ安心出来ない。

息子の命を、いつか会えるかも知れない孫を原発や戦争から守りたい、ただそれだけなんです。

しかし、息子にも実の親にも理解して貰えていません。

私が受けた義務教育と全く違う教育を受けている子供たち。

反抗せず、異議を唱えず、皆んな一緒に団結し、ビニルハウス栽培で、ロボットの様に従順で居る事こそが評価に繋がる教育を受けているから
「反対したって仕方ないじゃん」って言うんです。

これを変えるのは大変な事。だから、
政治に参加する身近な大人に、誰に対してもおかしい事はおかしいと言える大人に成ろうと決めました。

それによって、今まで友達と呼んでた人が離れて行くのを感じてます。
戦争はしたくないよ、現政権ヤバイよって当たり前と思ってる事を言ってるだけなのに左翼、面倒臭い人と思われてる様です。

ある方はFBで友達申請して下さったので承認したら「思想が違うから申請取り下げます」とブロックされました。
音楽関係で知り合った人なのに残念ですが、
こうやって戦争は起こるのだと実感した出来事でした。
それからは政治的な投稿こそ公開しています。

十人十色じゃないですか。信じる物も者も。
そこを尊重しつつ違いが幸せに生きる世の中を作れるか。賛否両論、それを五分五分で折り合いつけるのが政治だと思うのです。
やりたい人にはやりたい理由がある。
嫌だよ、と言う人には嫌な理由がある。

じゃ、嫌がってる人が居るけどどうしてそんなにやりたいの?
嫌がってるけど何でそんなに嫌なの?

それを公平になる様に話し合う場が国会であるはずなのに…

映画の紹介したかったのに、かなり脱線していまいましたが、
日本人として、今論議の中心となってる日本国憲法とは何か?を知る為に「誰がために憲法はある」を心からオススメします。

東京では吉祥寺ココマルシアターとポレポレ東中野でやってます。

アフタートークで、作品を企画制作された弁護士の馬奈木厳太郎さんが登壇され、映画に掛ける表現者達の想いなどを語って下さいました。
馬奈木さんは現在、弁護士として福島原発の被害者4500人を守る為、東電や国と戦ってるそうです。

最近は権力者ばかりを守る法律家ばかり目にしていたので、弱者の味方をする弁護士さんの存在に心から救われました。
いいお話きけるので、是非アフタートークのある会に行って欲しいし、凄く勉強になるので映画パンフも買って頂きたいです。

往年の女優さんが多数出演されていたのですが、中でも大橋芳枝さんのお父様が大橋さんに伝えた言葉が胸に深く残ってます。

「戦争で死ぬより、反対して死ね」

私も子供を成人まで育てたら、いつ死んでも悔いはありません。
あと5年、地に足つけた人生を送り子育てを終えたら、気の済むまで悪者と闘いたいと思います。

もう一本、日系アメリカ人監督のミキデザキ氏が極めて中立の立場で作った「主戦場」もかなーりオススメです。本当に日本のヤバさが解ります。

願い


今なら渋谷で上映してます。

右寄りの方は「お花畑」と言うワードを良く使われますがあながち間違ってません。
今の日本、庶民が暮らす地面に咲く美しい生花には除草剤が撒かれ、代わりに造花が敷き詰められているお花畑です。

2020年に憲法変えようと頑張っている安倍政権。
こんな嘘と悪事ばかりの政権にあなたと大切な人の将来をこれからも任せますか?



Posted by 作本 純子 at 20:01
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